中学理科の問題パターンと練習問題

中学理科の問題を解説していきます。

中3化学_原子の構造(知識問題)

今回は、原子の構造についての問題を学ぼう。

中3で学ぶ化学分野の内容で、高校でより詳しく習う。

 

 

 

 

例題1

図はヘリウム原子の構造を表したもので、粒子A、Bは電気を持っており、Cは電気を持っていない。次の問に答えなさい。

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(1) A,B,Cの粒子をなんというか

(2) A,Bはそれぞれ+、-どちらの電気を持っているか

(3) 原子に中心にあるBとCが集まったものをなんというか

(4) (3) は全体として+、-どちらの電気を持っているか

(5) このヘリウム原子が全体として電気を持たない理由を説明せよ。

(6) 酸素原子にはBが16個ある。酸素原子にAは何個あるか

 

知識の確認

(1)原子の構造

 原子は中心にある1個の原子核と、その周りを回る電子からできている。

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 ①原子核・・・以下の2つの粒子からできている。

  1. 陽子・・・+の電気を持っている。

  2. 中性子・・・電気を持たない。

  ※原子核全体としては+の電気を持っている

 ② 電子・・・-の電気を持っている。

(2) 電子と陽子の数

 ① 陽子1個の持っている+の電気量と、

   電子1個の持っている-の電気量は等しい。

 ② 陽子の数と電子の数は等しい

  ①②より、原子全体としては電気を持たない

 ※電子が何らかの要因で増減すると、陽イオンや陰イオンになる

 

<説明>

 中学校では、原子の真ん中には、陽子と中性子でできた原子核があり、その周りを電子が回っていると習う。まずは、粒子の名前と、もっている電気についてを覚えておこう。 ※電荷と書いてる場合と, 電気と書いている場合がある。

 

加えて次の2点を覚えよう。

原子核だけをみると、+の電気をもつ陽子が入っているので、全体として+の電気をもつ

・原子全体でみると、+の陽子と-の電子が同じだけ入っているので、打ち消し合って電気を持たない

 


チェック

(1)原子の中心に1個ある、+の電気をもつものをなんというか

(2)(1)をつくっている粒子で電気を持たない粒子をなんというか

(3)(1)をつくっている粒子で、+に電気をもっている粒子をなんというか

(4)(1)の周りを回る-の電気をもつ粒子をなんというか

※ スクロール先に解答あり


 

 

 

 

 

 

 

 解答→ (1)原子核(2)中性子(3)陽子(4)電子

※知識のチェックが終わったら、もう一度例題を見てみよう。

 

例題の解答

(1) A電子 B陽子 C中性子

(2) A- B+

(3) 原子核

(4) +

(5) 陽子1個の持っている+の電気量と、電子1個の持っている-の電気量が等しく、

 加えて、陽子の数と電子の数が等しいから。

(6) 16個 (電子と陽子の数は等しい)

 

 

練習問題

知識を確認し、例題が解けたら、以下の練習問題を解いてみよう。

練習問題

次の(  )に適切な語句を入れよ。

原子の中心にある原子核は、+の電気を持った(  )と、電気を持っていない(   )からなり、全体として(  )の電気をもっている。原子核の周りを(  )の電気をもった(  )が回っている。

 

 

 

 

 

練習問題・解答

原子の中心にある原子核は、+の電気を持った(陽子)と、電気を持っていない(中性子)からなり、全体として( + )の電気をもっている。原子核の周りを( )の電気をもった(電子)が回っている。